かなり昔の話ですがあるドラム教則ビデオを熱心に見ていたころがありました。
日本のドラマーの中でも著名で長いキャリアと強い影響力をお持ちの、ある方がインストラクターです。 チューニングを初め、いろいろあるうちのひとつにこんなコンテンツがありました。 "具体的な練習方法について" 彼が答えます。 「だからね、何が"うまいか"ってことなのよ」 「自分で"うん"って思えればもうそれでいわゆる上達ってことだと思うし」 「俺なんかもうずーっと"あ~~っ?"って感じで」 「いつも『なんか違う、ちょっと違う』って」 「でもね、年に一回くらいどうやってステージに上って降りてきたか良く覚えてないって日があるんだよね」 「まわりから『今日のすごかった』とか言われて、言われてみれば良かったかなとか自分でも思ったりして」 「でプレイバック聴くとね、録音。『確かにね。あ、俺って結構イケるじゃん』とかって」 「そういう時はすごい自分でも納得してて本当に」 「たぶんそういうのがいいんだと思う」 「だから人に教わって上手くなろうっていうような発想は絶対捨てて」 「自分で『これでいいんだ』と思えるものをずっと突き詰めるしかないんじゃないかな」 具体的な練習方法...としてはかなり高度な内容です。 10代の頃これを見て受けた衝撃は忘れられません。 何がうまいか。 もう少し書こうと思っていましたが、蛇足な気がいたしますのでこれでおしまいにします。
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