チック・コリアとスティーブ・ガッドは魂でつながっているんだなあ、と感じるライブでした。
チック・コリアが持っている『ある音楽の風景』とガッドの存在そのものが一致するところがあると思うんですよね。 チック・コリアの人を見抜く目は本当に素晴らしい。 選び抜かれたメンバーたちが音楽の世界を縦横に広げています。 やはり音楽は精神なんでしょうね。 肉体に宿る精神が音楽を奏でるという。 決して無理に自分を良く見せようとしたりはしない。 昔のインタビューで、 「誰かが何かを演奏し始めたとする。それを先生が『ちがう、そこはそうじゃない、こう弾いて』と演奏を変えさせたとする。そうするとその時創造性は失われている。」 という風に語っていたのを思い出しました。 音楽を創りだすということは単に技術的なことだけじゃないんです。 創造性をどう発揮するか。 どう発揮させるか。 それを見失ったら音楽は死にます。 肉体を使った芸術。 それはとりもなおさずその人の精神の発露。 それが音楽のすばらしさであると思います。 音楽を演奏する人にとって、非常に奥深く歩み甲斐のある長い道のりです。 そうそうこのライブ。 見どころは色々ですが、特にパーカッションのソロ。 最高に楽しいです。 今宵はこのライブで決まりですね。
1 コメント
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『<<前へ』でひとつ前、
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