基礎練習をどう捉えるか、というテーマです。
動画にも上げている、8分音符のメロディックラインというものがあります。 もしご覧になられていなかったら一度見てください。 結構長いのでおおよその感じが分かったら止めて少しやってみてもらえたらと思います。 構成の把握がまず第一。 8分音符4つが1組になっています。 右手のリズムは4分音符で一定です。 スネアとバスドラでメロディのような流れが組み立てられています。 スネアからバスドラへ、規則に沿って並んでいます。 この流れを身体に覚えさせます。 覚えてからが活かす練習の始まりです。 繰り返しやることによってリズムの奥を理解することができます。 経典とかに近いかもしれないですね。 悟りを得るために、解き続けるというか。 そういうものです。 研究して勉強して、それが何なのか知っていくということが基礎練習なんですね。 こなすようにやるものではない。 ところが本質がなかなか見えてこないものなんですよね。 なので理解が大事です。 そしてそれは反復で訪れます。 どうやって自分の中に息づかせるか。 たとえ体の動きがついていかないところがあったとしても理解ということを意識する。 自分で自分を導いていくわけです。 理解が身体より一歩先を行っているのが理想です。 というか自主的に練習を進めようと思ったらそれは必須になります。 その力をレッスンで養ってもらえるよう進めています。 何が含まれていて、何をそこから抽出するか、何を自分のものにすればいいのか。 それを伝えて実践するのがレッスンだと考えています。 今は情報が本当に多い時代で、動画を視るにしてもどれをみてどこを参考にすればいいかわからなかったりすると思います。 迷いますよね。 でも見方さえ把握すれば宝の山です。 本当に良い時代です。 基礎はこうした”見方の土台”にもなります。 レコードで音楽を聴いていた時代、1枚のレコードを100回聴くとか言ったそうです。 僕が音楽に深入りし始めた頃はVHSの時代で、Jeff Porcaro、Dave Weckl、Ponta Box、など同じものばかり見ていました。 「そうか、こういう動きで打つのか」とか「こういうリズムを自分もやれるようにしたい」とか思いながらね。 これはこれで良かったと思いますね。 その当時見ていた映像は細部まで覚えています。 レジェンドクラスの人のプレイは普通に上手い人とは違います。 その人のスタイルが及ぼす影響力の大きさ。 その人そのものが放つ存在感の大きさが別格なんです。 かつては一人のプレイヤーが世界中のドラマーのプレイを一変させるということが起こったりしていました。 今はそう言う意味でも時代が変わりましたね。 少し話がそれました。 時には情報を絞って自分を集中させることが大事です。 情報過多というのは掘り下げていく、という風になりにくい時があります。 メロディックラインなどは、掘り下げていく練習の方法なので時間をかけてください。 そして真実に近づいて行ってください。
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