暖かいです。 こんな夜は春をテーマにした曲を聴きたい。 そう思って思い出したのがこれ。 "April In Paris" パリの四月って語感がもうお洒落。 いろんな人が演奏したり歌ったりしていますが、私にとって馴染み深いのはカウント・ベイシー・ビッグバンドによるヴァージョンです。 堂々たる演奏。 ビッグバンド・ジャズのひとつの頂点だと思います。 "One more time!" "Let's try one more once!" エンディングに入る二つの掛け声は絶妙なアレンジ。 かつてこんな演奏をするバンドがあったのです。 是非聴いてみてください。 同曲の別ヴァージョンをひとつ。
セロニアス・モンク(ピアノ)のカルテットによる演奏。 ピアノソロで始まり2分あたりからバンド・インします。 モンクは「変人」とか「奇才」とか言われますが、先入観を持って音楽に接するのはおすすめできません。 音楽は自分の耳で確かめるのが一番です。 本当に美しい。 もしかすると難解に聞こえるかもしれません。 けれどこれがジャズです。 また普通のジャズにありがちな無駄がありません。 テナーサックスのチャーリー・ラウズとのコンビネーションの良さ。 録音された音源の中に残るだけの世界。 まるで儚い夢のよう。 四月がやってきます。
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