寒い。 寒いです。 今週初めの夏を思わせる暑さから急転、寒い秋になりました。 二日前に比べるとその差10℃だそうです。 風邪をひかれないようお気をつけください。 "枯葉"と訳されるジャズの名曲です。 もの悲しいテーマ(メロディ)を持つ曲。 ど真ん中のジャズ、略してどジャズ。 ジャズに身を浸し続けた経験がある身としてはこれぞジャズと感じます。 ビル・エヴァンスのピアノトリオによるものです。 ジャズピアノといえばこのお人と言うくらいの代表人物。 ジャケットの写真がキマっています。 端正な顔立ちに真一文字に結ばれた口元。 絵になります。 ジャズと一口に言っても色々あります。 もう本当にいろいろです。 ロックと言っても様々なバンド・音楽があるように。 ですからこれを聴いて、 「わからない」 「良いように思えない」 となっても全然平気です。 さんざんあれこれ聴きましたが、やはり"勉強"の域を出ないものは趣味にはならないですね。 興味のわかないカルチャーはその人の人生の中で重要ではない。 まあ、そんなところなんでしょう。 でもどうしてもわかるようになりたいものもあります。 うちの師匠、河瀬勝彦は 「流し聞きしとけ」 と応えて言っておりました。 どうにもジャズに馴染めないといった声に対して。 そのうち耳が慣れる、と。 ”慣れ”が重要なファクターになるんですね。 この演奏が収録されているアルバム『Portrait In Jazz』 1969年発表。 現代的な耳で聴くと録音の音は時代がかって聞こえはします。 半世紀以上前の録音なので当然といえば当然です。 しかし演奏には今なお失われない輝きがあります。 時代を越えた、という言葉で語られながら時代を越えていないものがよくある世の中。 この演奏は確実に時代を越えていると言い切れます。 今も鑑賞に耐える芸術性があるからです。 聴いて楽しめて、かつジャズが何かの一端を知ることができます。 音楽にも賞味期限があります。 大抵のものは消費されて行くわけです。 容易に流行りすたりの波から逃れられるものではない。 しかし。 その中にスタンダードになって残っていくものがある。 それらが真に時代を越えるものなのだと思います。 音楽で言うと歌謡曲にもあります。 一方で消えて行くものも必ずある。 ドラムのテクニックで言えばブラシワーク。 シャーシャー音を出しているアレです。 モダンジャズ以外に使いみちがあまりないせいか、まともに扱える人は年々いなくなっていると感じます。 が、ジャズドラマーを名乗りながらこれを扱えない人はありえないと個人的には思っています。 失われつつある演奏スタイル。 世界のどこかには残り続けると思いますが。 追記: 今日はチック・コリアの枯葉を紹介しようと最初思っていたのですが、スマートフォンでの再生ができない動画だと途中で気付き急遽ビル・エヴァンスの紹介に転じてさらに話が脱線しました。 パソコンからはアクセスできますので宜しければご鑑賞ください。 こちらもピアノトリオですが80年台録音のギラギラしたピアノとフュージョンテイストバリバリのデイブ・ウェックルのドラムがたまりません。 モダンジャズ好きの人は好きになれない音だと思います。 ですがこれがかっこいい。 動画が手軽になった時代に音楽に耳を傾けるのも乙なもんです。 秋深まれし。 …と思ったらスマートフォンで普通に聴けますね。
… 聴けてるならいいか… ぐだぐだになってしまいました。 すみませんm(_ _)m
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