子供のころ好きだった冒険のストーリーに、
『自分たちが生まれて育った土地は実は海に浮かぶ浮遊大陸で、飛行船に乗って飛び出すとその外には広大な世界が広がっていた』 というものがありました。 広いと思っていた自分たちが知る世界のさらに外の世界がある。 初めて学生でなくなった時、 「これのことだったのか」 と感慨ぶかく思ったものです。 学生生活を終えてから、ざっと20年近くになります。 教室に通われている生徒さんの中には学生さんも多いです。 若者に"話がわからない大人"認定されるのはつらいので良く話を聞くように心がけています。 年長者は気をつかいます。 しかしやはりじっくり話を聞くのはいいものです。 相互理解のきっかけにもなります。 ありきたりですが、いつの世も変わるものと変わらないものとがあるように感じます。 時間がたつ、立場が変わる、また経験したことによっても感じることは違ってきます。 学生だった頃の自分と今の自分とは同一人物の過去と現在ですが同じではありません。 彼ら彼女らの話の中には過ぎし日の自分の断片があるのです。 かつての自分の姿が少し重なって見えたりします。 なのでその時の気持ちになると話はよくわかります。 ...本当にわかっているかな? ...時代も違うんだし。 ...内容にもよるか。 ... わかりたい、というあたりに留めておきます。 話を聞かない人より話を聞いてわかったつもりになっている人のほうがよほどイタイといつも自分に言い聞かせています。 外の世界がある。 先にその世界に出た人間に言えること。 同じ目線で見たり感じたりは出来ませんが。 なにか役に立つことがあればと願っています。
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