レッスンを通して伝えたいことがあります。
それはプロセスを楽しんで欲しいということ。 取り組む過程。 結果を生むプロセス。 たとえば楽器について知る。 音楽に触れる。 練習する。 知る面白さ。 触れる楽しさ。 練習によって身につく喜び。 その時々に楽器に向かう楽しさがあります。 プロセスを楽しむ姿勢でいればいつもフレッシュでいられます。 これは音楽や楽器演奏そのものを味わって欲しいというふうに言い変えられるかもしれません。 オープンな気持ち。 これが大事です。 結果を追う。 これは正しい姿勢です。 ですが。 知の先にはさらなる未知が。 上達の後にはさらなる上達があります。 キリがありません。 今出した結果は忘れ去られ、すぐに新しい結果を求められる。 こうなったらどれだけ熟練してもその分だけ楽しさも遠のいてしまいます。 自ら求めればそれもいいでしょう。 楽しさを味わったのち、意識が変わった人が追い求めるべき道はあります。 結果がほしい。 これは誰しも思うことです。 楽器に向かいあっている時ならば上達という結果。 しかし楽器の上達ならば過程なくして結果はありえません。 どんなプロセスを踏むか。 これに注意を払う大切さは見落とされがちに感じます。 状況によってはすぐ結果が必要なこともあります。 いつも同じペースである必要もありません。 現代は短時間で結果を出す事を求められる世の中になりました。 ここ数十年で急激にそうなったと思います。 長い人類の歴史の中で大変なことです。 そもそも人は長い人生の中に生きています。 10年先、20年先の姿というものがあります。 あまり短かい間に結果を求めるのはそもそも無理があるはずです。 特に芸の道には長いスパンで見た視点が必要です。 時間はかかるもの。 そう考えて取り組めば、たとえ誰の目にもわかる結果はなくともやった分の収穫は必ずあります。 そして結果的には大きなものを得られると思います。 いつも人生のかたわらに、もしくは中心にドラムがあってほしい。 それは人生を豊かにしてくれるはずです。
0 コメント
返信を残す |
『<<前へ』でひとつ前、
|