先日目にした記事に「運針」というものを伝統にしている女子校の話題がありました。
「運針」は普段あまり聞き慣れない言葉ですが、つまり裁縫です。 道具は白い布と赤い糸と裁縫針。 それは朝のホームルームの時間に行われるそうです。 赤い糸で白い布を5分間ひたすら縫う。 布は1メートルの長さ。 端まで縫うと糸を抜く。 そしてまた最初から縫う。 何かを縫い上げるためにやるのではなく、針を運ぶのが目的。 イライラしたりしていると縫い目に現れるそう。 最後は糸を抜いておしまいにする。 これはなかなか深いです。 まるで禅。 そう思ったら校長先生が「これは5分間の禅」とおっしゃっているそう。 やはりそうですよね。 「大切なものは自分の中にしか残らない」 ということを学んで欲しいのだと。 だから糸を抜き去ってかたちを残さないのです。 昨日の自分よりも1ミリでも長く縫えるように。 先生はそう指導するんだそうです。 これはドラムにも通じるものがあるなあと感じました。 昨日の自分よりも少しでも上達する。 そんな毎日を過ごしたいものです。
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