かつて音楽は人が演奏した結果でした。 今でももちろんそうですがそうとは限らなくなりました。 DTMで作られた音楽のことです。 いわゆる打ち込み。 DTMはデスクトップミュージックの略です。 近年はボーカルの合成も可能になっています。 ギターよりも先にボーカルが実用化されたのが驚きでした。 良く考えるとうなずけもするのですが。 ドラムはと言えば真っ先に取り入れられ制作現場で使われています。 かのマイルス・デイビスも 「レコーディングがドラマーのその日の調子によって左右されなくていい」 と言っていたらしいです。 ドラムもドラマーも必要ないと現場の負担は少ない。 テクノロジーは時に残酷です。 けれど音楽にパワーと彩りを与えるのがドラム。 卓越したプレイヤーが叩きだすリズムは人々を魅了します。 魅惑のリズム。 ドラマーが求めてやまないもの。 ボズ・スキャッグスのナンバーです。
ドラムはジェフ・ポーカロ。 レコーディングに引っ張りだこだった超絶ドラマー。 1992年に38歳で亡くなっています。 気がついたら彼の没年齢を追い越していたのが個人的には衝撃的でした。 彼のバンドだった"TOTO"を始め素晴らしい録音が多数残されています。 グルーヴ。 誤った使い方をされることもあるこの言葉。 その言葉が表す最上の、宝石のようなリズムを叩き出せる稀有なドラマー。 彼を偲んで。
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